解体工事で気をつけたい!「足場」の設置と解体についてさまざまな視点から解説

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解体工事に限らず、ほかにも屋根や外壁のリフォームなどでも見かける、工事現場での「足場」。一見、鉄製のパイプとパイプの組み合わせでできている単純な設備ですが、扱うには国家資格がいるほど建設現場では非常に重要な存在です。

組立てや解体には実際どのくらいの時間がかかるのか。トラブルや注意点は具体的にどんなものがあるのか。今回は足場の組立てと解体について、さまざまな観点から詳しく見ていきましょう。

足場の組立て

どのくらい時間がかかるものなのか

足場の組立て時間は、建築物の大きさや作業人数によっても多少の違いは出てきますが、丸一日(6~8時間)、下手したら2,3日かけて行われることがほとんどです。

朝早くから組立て作業をしているところを見かけたことがありませんか?

あれは、できるだけ早くから組立てを開始し、終了も早めの時間に、というためなのです。薄暗くなってからの作業は危険が大きいからです。

思ったよりも時間がかかるものだと感じられたでしょうか?

足場は、作業員の命を守るものであり、またいいかげんに造ると建築物にも影響が出てしまいます。一歩間違えれば重大な事故にも発展してしまうのが、足場の組立てなのです。丁寧に、しっかりと組み立てなければいけません。

パッと見た感じでは、鉄骨が組み合わさっているだけの簡単な構造物…ぐらいにしか思えないかもしれませんが、実は「足場の組立て等作業主任者」と呼ばれる国家資格を持っている人しか、組立ての監督はできないのです。足場というものがいかに建築現場において重要な存在であるのか、ということがうかがい知れますね。

足場の組立て工程

足場は、組立ての工程自体は単純作業の繰り返しです。骨組みを作り、柱と手すりを取り付けていきます。パイプを組み合わせていくので、ハンマーで打ち付ける音が常に鳴り響きます。足場を作っている現場ではよく聞く音でしょう。

ただし、ひとつひとつの部品が重くて非常に重労働であり、なおかつ水平に保ち続ける必要があったり、障害物(木・塀・カーポートなど)にぶつかりそうになったら避けて組み立てたりと、力仕事だけでなく細かいことにも配慮した仕事のしかたが求められるのです。

現場によって、立地や環境の違いはさまざまであるため、状況に応じて足場を組み立てていかなければなりません。安全性に十分な配慮を行ったうえでの足場の組立てには、相応の時間がかかるということがよくわかるでしょう。

「予習」をしておくことで組立ての時間短縮

いくら国家資格を持っているプロだったとしても、何も考えずにいいかげんな準備で足場を組み立てようとすると、余計な時間がどんどんかかっていってしまいます。

手際がよく、時間があまりかからないで組立てを済ませられるようなプロは、やはり組立て前の準備段階から違うのです。

たとえば、きちんと現地調査をして採寸を細かく行ったり、必要な部品や種類を考えて準備しておいたりし、それを元に組立ての手順を練っておく。

トラックに部材を積み込むときも、現場についてから組み立てやすくなるような順で積み込んで配送し、そこまでやってから順序よく足場を組み立てていく、といった具合です。

足場の組立てに手間取らない業者というのは、段取りからして一味違うということなのです。

足場の組立てが進められないときとは

どんなに手際がよく、上手な足場職人のいる業者であっても、足場の組立てが進められず中断してしまうときがあります。

それは、「雨が降っている」「風が強い」といった、自然条件がよくないときです。

足場は鉄でできているため、雨で濡れてしまうとツルツル滑り、高所まで組んだ足場の上や重いものを抱えた状態での作業は大変危険です。風も同様で、高所での作業時や重量物を持った状態で強風に煽られると、大きな事故につながりかねません。

雨の多い季節は足場の組立て作業から中断してしまい、その後に控えている解体工事などの本工事もずれ込んでしまうことがありますが、それでも無理に組立てを進めようとしてはいけないのです。これは施主の立場としてもしっかり覚えておきたいところです。

足場組立て時のトラブル

敷地が狭くて足場を組み立てる十分なスペースが確保できない、というケースもまれにあります。

こういった場合、隣家の敷地を使わせてもらって足場を建てるという方法を取ることがあるのですが、いいかげんな業者の場合無断でそれを行う恐れもあります。

本来であれば、敷地を使わせてもらう許可を、あらかじめ業者が隣家から取っておく必要があるのですが、それを怠って勝手に敷地を使わせてもらって、トラブルにつながるという事例もありえます。

施主としては、そういったトラブルも未然に防ぐつもりで注意しておきたいですね。

足場の解体

どのくらい時間がかかるものなのか

工事作業が終わり、足場が必要なくなった段階で解体を行います。

解体時間は、組立て時間と同様に、建築物の大きさや作業人数によっても多少の違いはありますが、丸一日ほどで終了することがほとんどです。

組立てに比べたら当然時間はかからないものですが、やはり重さがあること、慎重な作業が求められることから、これぐらいの時間はかかるでしょう。

足場解体時の注意点

騒音が出る

足場は組立て時にも大きな音が出ますが、解体の際にも金属をたたくため、それなりの音が出ます。

また、解体したパイプなどを運ぶ工事用車両の出入りも、騒音や交通障害になることがあり、周囲の人には迷惑をかけることも多いでしょう。

本工事ももちろんのことですが、足場の組立て・解体作業も、あまりにも早い朝や夜遅くに行うことのないように注意しなければいけません。

傷や破損がないか確認する

足場のパイプを運ぶ際に、周囲にぶつけてしまって破損させる恐れがあります。施主自身の敷地内のものだけでなく、隣家の外壁や車を破損させてしまうということもありえます。

足場解体後には、必ず施主も一緒に確認を行うようにしましょう。

できれば保険に加入している業者に依頼

足場業者は経験豊富なプロがいるところが多いとはいえ、事故やトラブルが絶対にないとは言い切れません。

前述したように、運んでいた足場のパイプをぶつけた・落としたといったことで何かものを壊したり、人にケガをさせたりという可能性も十分考えられます。

こういった万が一のときにも、業者が「請負業者賠償責任保険」というものに加入していれば、必要な補償を受けることができます。

契約の際にはこのような保険に業者が加入しているのかどうか、あらかじめ確認しておけるといいですね。

まとめ

・足場の設営時間は、建物の大きさや作業員の数にもよるが、一般的には組立てに2,3日かかるものであり、解体にも丸一日要することもある

・ひとつひとつの部品が重く、たくさんのパーツがあるため、組立て自体は単純作業であっても安全面を最重視しながらの扱いはとても大変で、組立て・解体の監督には国家資格が必要

・雨や風などの自然現象で足場組立が中断することはよくある。事故にも直結するため、決して無理はしないようにする

・足場設営の際のトラブルとしては、騒音や敷地の勝手な使用、部品による破損などが考えられる。施主としても業者がきちんと対策や近隣挨拶を行っているか気を向けておきたい。何かあったときの補償も心配なので、きちんと保険に入っている業者を見つけられればさらに安心である

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